ある日、一組の夫婦が事務所を訪れた。なんでも、中学生になったばかりの一人息子(翔というらしい)が 「安心して下さい!{眠りの小五郎}と謳われるこの毛利小五郎が、あっちゅ〜間にお子さんの翔君を助けて ・・・ばか、俺が眠らせてんだっつ〜の。 ―犯人と思われる者の家の前― その家から、一人の男が出てきた。どうやら車に乗ってどこかにでかけるようだ。・・・ということは当然家が 「俺の予想じゃ、翔君が中にいるはずだ。・・・だが決定的な確証がない。危険だが・・・庭に入ってみるか。」 犯人と思われる者の家は一軒家で、けっこう大きい。そして庭に入る前にロック式の門があり、傍からは家の中 「よっと!・・・さて、裏口でも回ってみるか・・・。」 家に誰もいないという事がわかっていても、気をつけて裏口のドアノブに手をかける。そしてゆっくりと開けた。 ―ガチャリ・・・ぱたんっ― 中に入ると、なんとすぐに両手両足を縛られ猿轡をされた少年を確認できた! 「君は翔君だね?!」 「むふぅん!むんっむんっ!」 必死に頷く翔君。今ここで縄をほどいてやりたいが、どうしても現場を押さえておっちゃんの手柄にしたいと思い、 「すぐ助けるから、少しの間待っててね!」 「!!!むっもん!もがもが・・・」 翔君の目つきが変わった。その目線の方をふりかえると、!なんと出かけていたのとは別の男が俺の前に立ちふ 「・・・おいっ!どうやって入ったのかは知らねぇがな、見られたからには帰さねぇぜ!」 この至近距離では逃げることができない!そう思っている間に、男はすばやく俺の手を掴み、力強く俺の背中に 「あっ!くっ!痛い・・・」 肩甲骨辺りまで引き上げられた両手を一まとめにされ、俺は男にロープできつく縛られてしまった。 「(しまった・・・!共犯がいる可能性を考えるの忘れていた!とんでもないミスだ!)」 大声をだそうとしても、すぐに男の手で塞がれ、口に大量のガーゼを押し込められてその上から猿轡をされてし しばらくして、もう一人の男が帰って来た。俺は翔君と一緒に床に転がされていた。そこで俺が気になったのは、 「おう、相棒よ。このガキがどうゆ〜訳かここをかぎつけたみてえだぜ。」 「何!?そいつはすげぇ推理力だったな、ぼうず。ほう、なかなか可愛いじゃねぇか、なあおい。」 「こいつも加えてやりましょうや!アレ。」 うん?なんの話をしてるんだ?・・・そう思っていると、翔君が明らかに震えだした。その今から行われる行為に 「よし、こいつも一緒にあの部屋に連れてくか。」 ―地下室― 「ねぇねぇ!僕たちをどうする気なの?」 俺は落ち着いて犯人の二人に訊く、比較的落ち着いているのは、すぐに警察が解決してくれるだろうという自信 「ぼうず、くすぐりっていうのは知ってるよな?」 「うん・・・知ってるけど・・・、もしかして僕たちをくすぐるの?」 ほんとはその時点でもう分かりきっていた。そして同時にこの男達はかなり異常な性癖を持っているということも。 「そうだ、この台にお前達を縛り付けて、こちょこちょだ。もうそのちっこいのは散々やっちまったけどな!」 そういうが早いか、俺と翔君を台に縛りつけた。両手足を大の字にさせられる、そして俺も靴下を脱がされ、脇の下 「もうやだ〜!早く帰りたいよ〜。」 じたばたとする翔君。普段はおとなしく利発であると聞いていたのに、今は幼児のように抵抗する。それだけこの 「さて、お前の感度はどうだろうなぁ?」 ―さわっ― 「!あっはははは!いやっ!くすぐったい、ははは!」 予想以上のくすぐったさだった。以前蘭に遊びでくすぐられたことがあるが、その比じゃない。こいつら、くすぐるのに 「おお、すげぇイイ反応してくれるじゃねぇか♪」 「おい、あとでそのぼうずに代われよ!けっこうこいつ飽きたぜ!」 「うっせえよ!今いいとこなんだからよ、わかったよ後でな☆」 「ちょっやめて!はあはは!う、ははは!」 今思い出しても自分であんな声をだしたことが恥ずかしい・・・。だが喘がずにいられなかった。男のごつい手が 「ちょっと待って!なんでこんな趣味に、ははは!走ったの?」 「おもしろいこと聞くガキだな、そうだな〜。俺たち二人は以前ネットで知り合ったんだよ、なあ。」 「そうだ」 男達はあくまで俺たちをくすぐりながら俺に説明する。それを聞いて時間稼ぎをしようと思ってたが・・・ 「はははっは!こんなことっはは、してたら、捕まったときに、はははは!恥ずかしいよ!?」 「馬鹿か?俺たちが捕まる訳ねぇだろ。バレねえようにだいぶ気ぃ使ったんだぜ?」 「わははは!でもさ、はは!僕だって、ははは、ここだとわかったのに。」 「そういやなんでお前が俺たちが犯人だってわかったんだよ・・・言え!」 そういってくすぐりを強める。 「きゃははは!ははっは!重要な、痕跡を、残してはははは!、いたんだよ。おじさん達が・・・」 「お前探偵か、こんなにちっちゃいのにな。じゃあおじさん達にその痕跡って〜のを教えてくれるかな?僕。」 「あ・・・」 しまったと思った。痕跡を言えば男達はもみ消すだろう、しかし、それを言わなければくすぐられてしまう 「おい、そのぼうずをくすぐって早いとこその跡ってのを消しにいくぞ!」 「わ〜ってるよ!ちょっとは楽しませろや、尋問ってのもなかなかおもしれえだろ!?」 「んなこと言ってる場合じゃねえって!」 「だまれ!すぐ吐かせる・・・ぼうず、言わねぇとわかってるだろうなぁ。」 「!ははははあっは!ふうあはっはは!」 ここは耐えないといけない。そして警察がくるのを待たないといけない。警察がくるのが先か、 「あああ〜!ははははあはあ!・・・・」 ―10分後― 「こいつしぶてえな!おい、早く言えって!」 「はぁっはぁっはぁ・・・・はははは!はぁっはぁ・・・っはは!」 俺は明らかに疲れていた。こんなに時間が経つのを遅く感じたことはない。逆に相手のほう 「おい!ドス持ってこい!もうこ〜なったらおどす。」 もうくすぐりじゃねえ。・・・そろそろ来るころだ。耐えないと。 「待て、俺に代われ。お前ロクなくすぐりできねえな!」 「・・・ああ、そうだな。お前がいたな。」 ちょっと待て!なんなんだこのやりとりは?今まで俺をくすぐってた奴が急に任せだしたってことは・・・。 「やっとくすぐれるぜ!ぼうず、俺はさっきの奴とはちょっと違うぜ。」 ―さわさわさわっ!― 「!!!あ〜〜〜ははは!うわっは!ははは!・・・はぁはぁはぁ。」 「おお〜一段といい声を出すな、さすがだ。」 「もう時間がないからな。早いとこ吐かせねぇと。」 やばい!耐えられねぇっ! 「ぎゃ〜ははは!ふわははは!だめっだめっ!」 「言うか?」 「ああははっは!言うよ!言う!は〜はははあはは!」 もうそろそろ男達は逃げらんねぇだろ、だから今更痕跡を知っても意味無いな、と思った。 ―コナンを吐かせてから― 「おいっ早く跡を消しにいくぞ!」 「おう!」 ―ぴんぽ〜ん・・・あ〜警察の者ですが〜、入りますよ〜!― 「なにっ!しまった、ガキにはめられた!」 「殺せ!そいつ!」 「僕を殺すと刑期が長くなってもう誰もくすぐれなくなるね。」 この辺の人の心に働きかける力は我ながらすごい・・・。 「くっそ〜!窓から逃げるぞ!」 「・・・もう無理だ、四方八方でバリケードを張っている。」 「あ・・・もう・・・・諦めるか・・・。」 「たぶんおじさん達の刑期はそんなに長くないよ!だから、これからは無理やりじゃなくってちゃんと 「ぼうず・・・じゃ、俺たちが出てきたときにパートナーになってくれるか?」 「僕は遠慮するよ!」 男達は笑っていた。 完
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